弁護士歴と慰謝料の強さは比例しますか？

配偶者に不倫されてしまい慰謝料を請求したいけれど、どのような弁護士が適任なのか、また、どうやって探したら良いのか分からない、という人も多いでしょう。
配偶者の不倫というナイーブな問題について相談するなら、信頼のおける慰謝料請求に強い弁護士にお願いしたいものですが、普段関わり合いになることがあまりない弁護士を探す方法や見極め方、避けた方が良い弁護士についてご紹介します。

1 慰謝料請求に強い弁護士とは？
2 慰謝料請求に強い弁護士を探す方法とは
3 慰謝料請求に強い弁護士の選び方
4 避けた方がいい弁護士とは
5 弁護士との上手な付き合い方

慰謝料請求に強い弁護士とは？

慰謝料請求に強い弁護士を選べば、自分の理想とする額の慰謝料を受け取れる可能性が高くなります。

実績が多い

不倫トラブルの解決実績が多い弁護士なら慰謝料請求に強いと言えます。
ホームページなどに実績数が載っているので簡単にチェックできます。
載っていない場合でも問い合わせればすぐに教えてくれます。
実績の多さと弁護士歴の長さは必ずしも比例しない場合があるのでしっかりした確認が必要です。

慰謝料を請求できるかどうかをすぐに教えてくれる

不倫の慰謝料請求は過去の裁判における判決や法律によって相場が決まっているので、慰謝料請求に強い弁護士は依頼者の相談を聞くだけで慰謝料の請求が可能かどうか、可能なら金額までおおよその判断ができます。
相談をした際にそこまですぐに教えてくれる弁護士なら間違いないでしょう。

依頼者に配慮した方法を取ってくれる

弁護士に慰謝料請求を依頼した場合、家族や職場に知られ、解決するまで何度も法律事務所に通わなければならないと思いがちですが、不倫の慰謝料請求に強い弁護士ならその辺りの配慮も抜かりありません。
不倫はナイーブな問題なので、相手との交渉時にあらかじめ釘を刺してけん制するなど、無用のトラブルを回避する術を持っています。
また、依頼者への書類は郵送で済ませ、確認事項は電話やメールだけで行うなど、依頼者の負担をなるべく軽減しようとしてくれる弁護士は不倫のトラブルに強い弁護士と言えるでしょう。

慰謝料請求に強い弁護士を探す方法とは

慰謝料請求に強い弁護士を見つけるには、どのような方法で探せば良いのでしょうか？

親族や知人に紹介してもらう

不倫トラブルで弁護士に依頼した人が周囲にいる場合は、その人から紹介してもらうとスムーズです。
紹介してもらう際に評判などをしっかり確認するのを忘れないでください。
なかには付き合いが長いだけの弁護士や、実際には不倫トラブルはあまり得意でないなどの場合もあります。

法律相談に特化したポータルサイトで探す

「弁護士ドットコム」といった法律トラブルの解決をサポートしてくれるポータルサイトなら専門別に検索できるので、不倫を専門に扱う弁護士を見つけることができます。
情報が多いので比較や絞り込み作業が負担になりますが、自分に合った弁護士を探せるのでおすすめです。

インターネットで検索する

不倫の慰謝料請求について検索するとたくさんの法律事務所や弁護士のページが見つかります。
それぞれ得意分野や特色があるので自分の状況に合うところを見比べて検討するほか、不明点や詳細を知りたいと思った点は問い合わせてみると良いでしょう。
過去の不倫トラブルの事例を紹介したり、不倫に関する法律の解説を載せていたりするところは不倫トラブルに強いと言えます。

慰謝料請求に強い弁護士の選び方

不倫トラブルの慰謝料請求実績が多く、依頼者からの相談や問い合わせにも真摯に答えてくれ、依頼者への細かな配慮も怠らない弁護士は不倫の慰謝料請求に強い弁護士と言えますが、すぐに決めてしまわずに候補を何件かピックアップしてみて、自分と一番相性が良いと思った弁護士を選ぶことをおすすめします。
近ごろは無料相談を行う法律事務所や弁護士も多く、お互いの相性を確認できる機会が増えているので焦らずに制度を上手に活用して見極めていきましょう。
弁護士とは自分の代わりに相手へ交渉を行ってくれる人なので、信頼関係の構築は必須です。
全体的には丁寧だけど何か引っかかる、といった弁護士は優秀であっても自分とは相性が良くない場合があります。
「慰謝料を請求する」といっても交渉方法や裁判での方針などは弁護士によって違うので、物事の考え方が近く、こちらの考え方を理解してくれる人が望ましいです。
また、夫婦間のナイーブな問題を打ち明けなければならない場合もあります。
信頼し、どんなことでも話せる相手なのか、という点も大きなポイントになります。

避けた方がいい弁護士とは

慰謝料請求に強い弁護士でも、避けた方が良い弁護士も存在します。
トラブルを避けるためにも参考にしてください。

弁護士会に登録していない

弁護士とは、資格を持っているだけでは活動できず、日本弁護士連合会と各都道府県の弁護士会に登録していなければなりません。
きちんと登録された真っ当な法律事務所や弁護士かどうかは、日本弁護士連合会のホームページで検索できるので念のために確認しておくと安心です。

懲戒処分を受けている

依頼者の個人情報を漏らしたり、依頼者から預かった金銭を横領したりと、弁護士が問題行動を起こした場合は日本弁護士連合会から懲戒処分を受ける場合があります。
心配な場合は日本弁護士連合会が発行する「自由と正義」を検索すると懲戒処分の有無や懲戒内容まで確認できます。

費用の総額が分かりにくい

着手金や報酬など、弁護士に弁護や交渉を依頼すると様々な費用の支払いが必要となりますが、きちんとした法律事務所であればホームページに明記されているほか、相談の際に明確な説明があるものです。
しかし、なかには記載や説明がなく、こちらから質問しても明確に答えてくれない法律事務所もあるので注意が必要です。

自宅や職場の近くに事務所を構えている

不倫の慰謝料請求に強い弁護士を探していて、偶然、自宅や職場の近くに該当する弁護士がいたのであれば問題ありませんが、わざわざ自宅や職場に近い弁護士事務所を探す必要はありません。
不倫の慰謝料請求は法律事務所に通わなくても十分可能なので、慰謝料請求に強いかどうかを優先して弁護士を探すことをおすすめします。

弁護士との上手な付き合い方

不倫の慰謝料請求に強い弁護士は弁護士歴が長いとは限りません。
不倫トラブルを専門に扱っている弁護士ならば比較的若くても実績が豊富なことはよくあります。
大切なことは弁護士と依頼者の相性が良く、短期間でも信頼関係が築けるか、という点です。
自分に有利になることは話せても、不利になることや夫婦間の事情は話しにくい場合があります。
しかし、話しにくい内容ほど、慰謝料請求を行う上で重要な交渉材料だったりすることもあります。
裁判において有利になるか不利になるかなど、先入観で判断せずに自分が知り得る事実を正確に弁護士に伝えなければ、いくら慰謝料請求に強い弁護士でもスムーズに進まない可能性があるでしょう。
せっかく築いた信頼関係にも亀裂が生じる場合があるので注意が必要です。
弁護士は相手との交渉や裁判所への出廷を“自分の代わり”に行っている立場なのだということを忘れないことが肝要です。

今回は不倫の慰謝料請求に強い弁護士を探す方法や、見極め方、避けた方が良い弁護士についてご紹介しました。
弁護士に相談や依頼をしたくてもどう探せば良いのか、その弁護士が合っているかどうかの判断は難しいものです。
相談自体は無料で実施している法律事務所や弁護士も多いので、まずは一度相談してみることをおすすめします。