相手の顔はわかるのですが、名前と住所がわかりません！

「不倫慰謝料を請求したい！相手の顔はわかるのですが、名前と住所がわかりません」

不倫慰謝料を請求するのに、なぜ名前と住所が必要なの？
顔はわかっているけれど、名前と住所がわからないから慰謝料請求は無理？

本記事ではそんな疑問に答えていきます。

1 不倫慰謝料の請求方法
- 1.1 直接交渉する
- 1.2 内容証明郵便で通知する
2 相手の名前と住所がわからないときに手がかりとなるもの
3 相手の名前と住所を調べる方法
4 まとめ

不倫慰謝料の請求方法

一般的に不倫による慰謝料とは、配偶者（夫または妻）が不倫相手と不貞行為をしたことによる精神的苦痛を金銭で支払ってもらうことをいいます。

不倫をした配偶者と不倫相手は連帯して責任を負うので、両者に慰謝料を請求できます。

慰謝料の額は当事者同士の合意や裁判の判決などで決まりますが、その額が配偶者と不倫相手の両方から受け取る額となります。
例えば慰謝料が100万円とすると、配偶者と不倫相手から合わせて100万円を受け取ることができます。
どちらか一方から100万円受け取っても、両者から50万円ずつ受け取ってもよいことになります。

不倫慰謝料の請求方法として「直接交渉」「内容証明」「訴訟・調停」などがあります。
順番にみていきましょう。

直接交渉する

相手とコンタクトが取れる場合には、直接慰謝料を請求することが可能です。
相手が素直に応じ、慰謝料を支払えば問題はありませんが、なかなかうまくいきません。
お互い感情的になってしまえば話しはまとまらず、事態を悪化させてしまうこともあります。
相手が慰謝料を支払う意思をみせ、それが口約束だった場合、相手がきちんと支払いをするとは限りません。
相手と直接交渉することは、あまり現実的とはいえないでしょう。

内容証明郵便で通知する

内容証明郵便とは、いつ、どのような内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを郵便局が証明してくれる特殊な郵便方法です。
相手が受け取ったということも証明され、後に争いになったときに、有効な証拠となります。

内容証明郵便は「不倫による慰謝料いくらをいつまでに支払ってください」という具体的な請求を記載して相手に送ります。
また「いつまでに支払いがない場合は法的手段を採ります」という文言を入れることもあります。

受け取った相手は裁判になることを恐れ、支払わなければ大事になるのかもしれないと、自分の過ちの大きさに気づくことでしょう。

慰謝料請求をする際はこの内容証明郵便で請求するのが基本的な方法になりますが、内容証明郵便で配達するには、相手の名前と住所を把握していないと送れないことに注意が必要です。

いかがでしょうか。
相手と直接交渉するのは現実的でなく、慰謝料を請求するには通知が必要となります。
通知するということは、相手の住所に郵送するということで、相手が受け取ってはじめて慰謝料請求がはじまります。
以上のように、不倫の慰謝料請求には相手の名前と住所が必須となります。

では、相手の名前と住所がわからない場合、諦めるしかないのでしょうか。
わからないからといって、相手を待ち伏せて尾行することは、不審者やストーカー行為とみなされる可能性があり、リスクの高い方法で、あまりおすすめできません。
では、どのように相手の名前と住所を調べたらよいのでしょうか。
不倫が発覚に至るまでに、様々な経緯や証拠が出てきたはずです。
その手がかりを元に、相手の名前や住所を調べる方法をみていきましょう。

相手の名前と住所がわからないときに手がかりとなるもの

①携帯電話番号・携帯メールアドレス・LINE: 不倫が発覚する場面として一番多いのは携帯電話からです。
携帯電話には様々な情報がつまっています。
LINE、メール、通話の履歴、SNSなど、それを元に相手を割り出すことができる可能性が高いです。
②立ち寄る場所: 相手が立ち寄る場所、例えば不倫相手が通うスポーツジム、趣味やサークルの場所がわかっているときは、探偵事務所に頼むとよいでしょう。
立ち寄る場所や時間がわかっていれば、探偵事務所はそこから相手を尾行して自宅や勤務先を突き止めてくれます。
調べる方法③探偵事務所・興信所を参照
③名前と住所以外に手がかりがない: なにも手がかりがなく、顔しかわからないという場合、諦めるしかないのでしょうか。
この場合も、探偵事務所に頼むのが良いかもしれません。
配偶者と相手が不倫中であれば、相手と接触する可能性は高いと思われます。

配偶者を尾行して相手と接触したところから、相手の住んでいる場所、勤務先を突き止めます。
時間と手間がかかるので費用はかかりますが、相手の手がかりをつかむことが可能でしょう。

また、直接本人や配偶者から聞き出すという方法もあります。
直接やりとりするということは、お互い感情的にもなり難しいかもしれませんが、最後まであきらめずに糸口を探しましょう。

相手の名前と住所を調べる方法

①探偵事務所・興信所: 探偵事務所（探偵事務所と興信所は同じ）はあらゆる調査をしてくれます。
相手を尾行して住所や勤務先を特定し、実際に会っているところを写真で撮影して証拠として押さえます。
後々、裁判になった時に有力な証拠となります。
②直接交渉: どうしても名前と住所がわからない場合は、直接相手とコンタクトをとり聞き出す方法もあります。
相手が素直に応じてくれたら問題はありません。

しかし、慰謝料請求をしたい相手は自分を傷つけた相手ということでもあり、冷静になれるかどうかです。
相手も「知らなかった」「夫婦関係は破綻していると聞いていた」など、開きなおった態度に出てくることも少なくありません。

そこで、お互い感情的になってしまえば、聞き出すことも聞き出せず、余計にこじれてしまうといリスクもあるので、あまりおすすめできません。